歴史
当本立寺は、人皇92代後宇多天皇弘安7年(1284年)時宗の開山一遍上人の法弟念行の開祖となる。
其の後天正年間(1588年)小西行長本堂を焼きて寺領の田畑を没収す、しかし本尊釈迦如来は信徒の手により一堂を建立し保存する。
其の後延宝3年(1675年)亦は寛文2年(1662年)細川公の命により本妙寺第6世恵雲院日潤上人再建す。
其の折法華の教刹として、寺領3反3畝を寄付せらる。延宝3年3月26日棟上の式を行い、日蓮宗として本妙寺に属す。
(別述によれば寛文12年(1672年)とあり約320年前)以後、天保3年(1832年)の洪水にて全て流出したので(本妙寺の覚え書きによる)
水害後天保9年(1838年)に第13世本誓院日叶上人により再建され(154年前)其の後明治43年(82年前)本堂及び須弥壇を改修され現在に至っております。
現在、住職は23世となります。
ご本尊
本立寺のご本尊には『十界大曼荼羅』(じっかいだいまんだら)が奉られております。
「南無妙法蓮華経」は(なむみょうほうれんげきょう)と読み、この七字で「法華経の教えに帰依(※きえ)をする」という意味を持っています。
※帰依(きえ):信仰。絶対の信を持ってより所とすること。
宗祖
日蓮宗の宗祖、日蓮聖人は鎌倉時代の僧侶で、安房(あわ)国長狭(ながさ)郡(現在の千葉県鴨川市)でお生まれになりました。
比叡山、高野山などで修業を積まれた後、法華経を帰依の対象とする日蓮宗を開かれました。
日蓮聖人が南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)と初めてお唱えになった1253年(建長5)4月28日が、日蓮宗、立教開宗の日となっております。